ネットワークオーディオのなかで、タブレットやスマートフォンのコントロールアプリは何を対象に操作するのか。DELAの接続の仕方によって状況が変わるため、基本的な役割、それぞれの機能をまとめました。
※なお、このブログで紹介する内容はDELAの接続方法の違いを説明するためのものであり、ネットワークオーディオのすべての機能や役割を説明したものではありません。
アプリと各機器の役割
例えば、エアコンのリモコンで電源ONを押しても、↑ボタンを押しても、テレビの電源はONにはならないし、音量も上がりません。
ネットワークオーディオにおいても、アプリと各機器・機能・役割を理解して操作しないと正しく操作することはできません。
ここでいうアプリとは、コントロールアプリ=再生操作するアプリを意味し、スマートフォンやタブレットPCなどにインストールして楽曲の選択、再生、停止などを行うためのアプリケーションを意味します。
また、それぞれの機器、アプリは同じネットワークに接続されていることが前提となります。アプリから機器が見えない場合、アプリの再起動と合わせて、正しくネットワークに接続されているかを確認してください。
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再生操作アプリでは「レンダラー」を操作し、楽曲を再生します。「レンダラー」はアプリにとって操作の対象となるため、最初に「レンダラー」を選ぶことで "何を操作するのか” を決めます。
そのあとにソース(源流)を選択します。いわゆるNASはサーバー(供給者)の機能を持っていますので、ソースとして選択することができます。NASの中に保存された音源をレンダラーで再生する指示をアプリから出せるようになります。 サーバーと同じ立ち位置にあるのが、TIDALやqobuz,、spotifyといったストリーミングサービスとなります。
DELAをサーバーとして使用する(ネットワークプレーヤーと組み合わせる)
DELAミュージックライブラリーはサーバー(NAS)としてご使用いただけます。DELAミュージックライブラリーの内蔵ストレージに保存された音源をネットワークプレーヤーなどのレンダラーに"供給"する機能となります。
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DELAミュージックライブラリーがサーバーとして機能する場合はLANケーブルで自宅のネットワークに接続されていることが条件となります。DELAミュージックライブラリーのPLAYERポートとレンダラーを直接つないでいただくことも可能ですし、スイッチングハブ(スイッチ)やWiFiルーター経由でレンダラーとつながる場合もございます。
この時、再生操作アプリではレンダラーの再生を操作します。再生操作アプリはネットワークプレーヤーのメーカーが推奨するアプリをご使用ください。(メーカー推奨以外のアプリでも使用できる場合はありますが、動作の保証はされませんので自己責任でご使用ください)
DELAをトランスポートして使用する(USB-DACと組み合わせる)
DELAミュージックライブラリーはデジタルトランスポートしても使用することが可能です。この時も、DELAミュージックライブラリーは自宅のネットワークに接続されていて、再生操作アプリのインストールされたスマートフォンやタブレットPCなどと同じネットワークに接続されていることが前提となります。
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DELAがトランスポートになる場合はUSB-DACを使用します。USB-DACとUSB接続されると、DELAはトランスポートとして機能するようになります。DELAミュージックライブラリーには複数のUSBポートがありますが、接続できるUSB-DACは1つのみとなります。
この時DELAがレンダラーになり、再生操作アプリの操作対象となります。対応するアプリについては動作確認済機器のページに記載しています「USB-DAC接続機能使用時推奨アプリ」をご使用ください。ここに記載されていないアプリをご使用いただくことも可能ですが、弊社では動作確認を行っておりませんのでサポート対象外となります。
うまくいかない場合の確認事項
接続してみたけどアプリから再生できない、ルーターを変えたらアプリから操作できなくなった、などアプリからの操作で問題が起き場合は上記各機器の役割を念頭におき、改めて接続や機器の設定を確認してみてください。
- 各機器は同じネットワークに接続されているか(例:NTTのルーターとBuffaloのルーターが二重ルーターになって別ネットワークに接続されていないか)
- レンダラーが対応したアプリを使用しているか
- アプリを再起動して、レンダラー、サーバーを再度選択することはできるか
- DELAミュージックライブラリー本体のディスプレイに表示されている接続機器のアイコンは想定通り表示されているか(アイコン表示の説明については取扱説明書を参照)