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DELA N1

N1Z に代わる DELA ミュージックライブラリのハイエンドモデルとして DELA N1 を受注開始しました。

新たにフルサイズデザインの新筐体を採用し、電源、基板、マウンターなどを一新し、SSD3.8TBを標準装備したリファレンスモデルです。動画も作成していますが、製品化に至る経緯についてご紹介します。 
※2022/12/15 ブラックモデルについてもラインアップすることとしました。詳しくは製品ページをご覧ください

N1Z の進化

初代 N1Z は、電源を2個使用して基板系とドライブ系の2系統にする、調達するだけでも難しい状態だった SSD を内製する、といった無謀に近い取り組みをしてでも、「明らかに違う」結果にこだわったモデルです。

N1Z MELCO 40周年記念モデルは、MELCO ロゴの入ったSSDフィルター、その後標準となるTAOC社製フットなどを投入した限定モデルです。数量を作らない前提で、量産組み立てには無理がある部材を採用した、まさに限定モデル的なつくり方をしています。

N1Z/2は、1TBの新オーディオグレードSSD、コンデンサバンクを新規開発し量産モデルとして世代交代したモデル。ハードウェア的には、N1Z/2 がほぼ最終形となっています。

N1ZS/2A、N1Z/3 にはSSDマウンター部分に新規開発の HS-S4(Highly Stable Solid State Storage System)を採用。筐体としてさらに物量を投入した完成形です。


N1Z シリーズはDELAのハイエンドラインとして長期にわたり継続生産してまいりましたが、部材代替が困難な設計のため、入手性の問題で2020年には海外出荷を断念、国内に絞って継続しておりましたが、2022年に最終生産を終えることとなりました。
※サポート、サービスは継続してまいります

N10

N1Zの筐体では実現できないトランス電源を、本体と連動する別筐体の専用電源で実現。2筐体でフルサイズ幅としたほか、シャシー厚も増し、HDD を採用することで、『N1Z では出ない音』に挑戦したモデルです。天板下のシールドやガンメタリックのアルミ製サイドパネルなど、N1に通じる技術を採用しています。N10もまた高い評価を得ることに成功しました。

N1 について(N1Zの'1'は世代ですが、N1の'1'はクラスです)

今回の N1 はDELA8年の技術の集大成として、価格制限なく「理想的な構成」を目指して製品化しています。

基本的には、新筐体を採用し、N1Z の構成をベースに N10 の要素を組み入れ、N1Zではできなかった事、N10ではできなかったことを形にしています。


フルサイズシャシーは底板にステンレス厚板を採用。低重心デザインとし、ネジ穴のないトップカバーやコーナー部などアルミ削り出し部材を多用しています。フロント・リアの意匠はN10の構造を継承しつつ、機能的には N50 同様にフロントを含む5つのUSBポートを利用可能としています。電源LEDは今回特徴となる縦長の光が左右に配されています。

全てのインターフェース部に保持力の高い端子を採用。RJ-45にNeutrik社製の端子を用いたほか、モジュールを用いて確実に勘合するSFP端子を搭載。USB 端子は引き続き2.0、3.0の使い分けが可能とし、用途別端子も維持。端子部材にもAmphenol社のものを採用しています。

内蔵クロックはNDK社製を継続搭載した他、新たに10MHzの外部クロック入力に対応。クロックによる音の変化をお楽しみいただけます。
ソフトウェアはSFPやクロック入力などに対応する専用のソフトウェアV1.0が搭載され、既存の製品向けのソフトウェアは適用できません。roon ready など一部の機能は搭載されていますが順次認証後に対応となります。
筐体重量は従来品の二倍相当の約14kgとなっています。設置には付属の手袋をご使用ください。

N50がコスト対パフォーマンスの面で最高を目指したのに対し、N1は初心に帰り、現時点で再度やれることを可能な限り実現したモデルです。2022年現在で、大きく進化したハイエンドのネットワークプレーヤーや USB-DAC の性能を、最大限に引き出すべく、相応しいモデルとして投入します。

店頭試聴会や自宅試聴受付など、品質と機能をご体験いただける機会を継続的に準備していきますので、ぜひ N1 をご体験ください。