DELA ミュージックライブラリのニューモデルとして DELA N5 を受注開始しました。
高評価を得た N1 のエッセンスを凝縮し、フロントのイメージを共有し、特徴となるトランス電源や SFP ポートなどを継承しながらも、よりシャープなデザインとし、HDD を採用することで、N1 にはない 5TB の大容量を実現しています。
N50 と N5
N50 のブログページで『今回の N50 はDELA8年の技術の集大成として、価格を抑えながらも再度「理想的な構成」を目指して製品化しています。』と書きました。当初 N1A の価格帯で実現したかったことを N50 で実現しているということなのですが、N5 もまた、DELA10 年の技術の集大成として、当初の N1Z の価格帯で実現したかったことを実現したモデルです。
当初の N1Z も当時としてできることはすべてやったモデルですが、例えば容量は CD クオリティ前提での当時の主流であった 1TB でした。その後進化を続ける SSD はコストダウンと軽量化が進んで採用しやすくなり、技術が成熟した HDD については HS-S2 システムを自社開発、制振構造によって欠点を克服し、こちらも大容量というメリットを取ることができるようになりました。現状では、SSD HDD ともにコストと音質の観点で自由に選定できるようになっています。
電源についてもトランス電源を開発し、N10 以降で成熟させてきています。
シャシーについても、工場の協力を得て、N1で新フルサイズ設計として、低重心で高剛性の 3mm 厚材を採用するなど、大きく進化させることができました。
これらの要素技術のエッセンスを凝縮して投入し、質と量を両立したのが今回の「N5」です。
N5 の特長
5面とも、よりシンプルでシャープなイメージとなり、シルバーのヘアライン仕上げで統一しました。
天板のデザインイメージは N10 を継承しつつも天板厚・ベースシャシー板圧は 1.5 倍としています。天板は、N1 とは大きくイメージが異なる部分です。
リアパネルは S10 で採用したステンレス材としました。
端子類は、N1 相当の、リアパネルにねじ止めした Amphenol社製USBポート、Neutrik社製RJ-45ポート、SFP ポートを同様に搭載していますが、N5 のリアパネルでは USB ポートが2ポートのみで N10 相当となっています。
ただし N10 では USB 2.0 ×2 ポートでしたが、N5 は USB 2.0 と USB 3.0 を1ポートずつ搭載しています。USB 2.0 は CPU 直結、USB 3.0 はコントローラチップ経由での接続です。クロックもハイグレード品を採用しており、USB 接続の場合はポートによる違いもお楽しみいただけます。
※N1に搭載されている外部クロック入力端子、外部クロック切り替えボタンはN5 にはありません。
SFP 端子は、近年の SFP 搭載ネットワークプレーヤーとの直結や、DELA のネットワークスイッチとの接続ができるように N5 にも搭載しています。
DELA では、ネットワークプレーヤーとの下流接続には DELA の OFC 銅単線 SFP ケーブル「C1」を、ルーター等との上流接続には OP-S100 をご用意しています。
フット部分は N10 を継承し、TAOC 社製グラデーション鋳鉄製インシュレータを採用しました。
N1同様、ソフトウェアは SFP や特徴となるフロント カラー LED 制御に対応する専用のソフトウェアV1.0が搭載されます。既存の製品向けのソフトウェアは適用できません。roon ready など一部の機能は搭載されていますが順次認証後に対応となります。
筐体重量は約10kgとなっています。
USB オーディオ、ネットワークオーディオをめぐる環境が変化を続ける中、N1 の多くを継承した N5 は、質と量と価格のバランスに優れたモデルに仕上がりました。
店頭試聴会や自宅試聴受付など、品質と機能をご体験いただける機会を継続的に準備していきますので、ぜひ N5をご体験ください。N1 と N5 の比較試聴の機会も設けてまいります。