2024年10月23日に、ついに日本でも Qobuz のサービスが開始されました。
こちらの記事では記載時現在サポート中の機種での USB-DAC 接続機能での Qobuz のストリーミング利用について検証していきます。内容はひとつ前の記事相当です。
【注意】自動ダウンロード機能については、DSD対応の新APIに変更になっていますので、近日リリース予定の Ver.4.40/1.05 からご使用ください。
※ストリーミング再生はサービス事業者やアプリに依存する、本体機能ではない動作ですので、メーカーでは保証はできません。
USB-DAC やネットワークプレーヤーとの相互接続同様に、検証情報をご提供します。
準備
現行のシステムソフトウェアにも、バージョン3.50以降に実装されている、OpenHome による Qobuz ストリーミング対応機能が実装されています。OpenHome で実現する機能ですので、OpenHome 対応のアプリを必要とします。先の記事では PC 版の Kazoo を使用しましたが、こちらの記事では iPad 版の LINN アプリを用意しました。
DELA 側の機材は N1 バージョン 1.03 を用意し、USB-DAC を接続します。
OpenHome で実現する機能ですので、「設定」の 「USB-DAC 再生」の「コントローラ」の項目を「プレイリストモード」にしておきます。また、ストリーミングサービスは PCM のみですので、「DSDファイル再生モード」を「PCM固定」にしておきます。
Qobuz へのネットワーク接続が必須ですので、「サポート」の「Webサービスとの通信」の「Qobuz」が「接続可能」となっていることを確認します。
次に、アカウント側の準備です。
Qobuz のアカウントがあっても、ストリーミングプランが有効になっていないとストリーミング再生はできません。
Qobuz のトップページで、ストリーミングプランを申し込み、クレジットカード情報を登録します。
マイアカウントの「ストリーミングプラン」を選択したときに「Qobuz Studio」「アクティブ」が表示されていればストリーミングプランが有効です。
ログイン
選曲と再生

ログインが完了すると Qobuz のコンテンツが表示されます。
My Qobuz は購入楽曲です。
ジャンルはジャンルからの選曲
新譜、Qobuzプレイリスト、トップ再生、ベストセラー、Qobuz推薦、音楽賞、などは音楽との出会いを提供するサービス側からのおすすめ楽曲です。
カバーアートが表示されます。基本的に、カバーアート以降の操作はミュージックライブラリ内の音源を再生する場合と変わりません。

試しに「Qobuzプレイリスト」の「Qobuzへようこそ」を選択してみたところです。
Qobuz ならではのハイファイサウンドを味わえる楽曲群とのことです。
これはアルバム単位ではなく楽曲単位です。
井筒香奈江さんの『Songbird』をタップしてみます。

本体にも曲名が表示されます。
N1/N5 は初期状態で曲名とアーティストのみですが、設定を変更することで、サンプリング周波数、ファイル形式も表示することができます。
N10/N50/N100 N1Z/3 N1A/3 は周波数・ファイル形式が常に表示されます

「ワン・ポイント リアル・ハイレゾ 192kHz ベスト Vol.2」を選択してみました。
このアルバムの場合、全曲が再生可能なわけではないようです。
再生できないトラックは文字がグレイになるようです

再生できる曲をタップすると、期待通り192kHz の FLAC として再生できました。
何曲か聴いてみましたが、初回再生で音の出だしが間に合わない場合などがあるようで冒頭が切れる場合もありました。一度始まったあとで頭から再生しなおすと正常に再生されました。これは、操作時点でのネットワークの環境や状態にも依存すると考えられます。

アーティスト別の画面に進むには、上記のように検索する必要があります。
例えばDianaと検索するとDianaを含むアーティストが列挙されます。
ここで下に「アーティスト」と書かれたリンクをタップすることで、アーティスト別の画面になります。
検証結果
少なくとも検証時点(2024年10月25日)でハイレゾを含め再生は可能でした。
この他のアプリとして、mConnect Player、mConnect Player HD でも再生できています。
mConnect シリーズは OpenHome 対応ではありませんので上記設定のままでは qobuz に限らず使えません。
UPnP AV/DLNA準拠モードに設定してからご使用ください。
※mConnect シリーズは当社品を使って検証いただいています